◎落語家の女房役を演じられていかがでしたか肝が据わってないと落語家のおカミさんは出来ないですね。でもあのハッキリさっぱりした性格は、演じていて気持ちよかったです。下町の格好良い言葉を喋るのが大変でしたけれど、子供の頃から大好きな着物姿でいられましたから。実家が京都で料理屋をしていて、住み込みの従業員もいたので、内弟子という存在も理解できました。葵は女性から見ても理想の人です。◎夫役のピエール瀧さんについていつもどっしりして、役柄にピッタリでしたね。心が大きい、包み込んでくれそうな人です。実はピエールさんというより、私にとっては六ちゃん(小六)っていう感じ。そのくらい家族みたいな気持ちでいられました。理想の夫婦です。 ◎柳家わさびさんについてずっと最後まで緊張していましたね。凄く素直で純粋な、お芝居に対して姿勢が真っ直ぐなのが伝わってきました。でも寄席で高座に上がるシーンは、やっぱり素敵でしたよ。◎林家しん平監督について話好きで明るいから、居心地が良い現場でした。いつも一番元気で、楽しい方向へ雰囲気をもっていってくれるんです。「とにかくどんな場面でも葵は可愛らしく」と言われ続けました。私自身も、葵みたいな人がいたらいいなって思いました。◎作品についてひと言お願いします落語の世界でなくても、夫婦や親子のように人の絆はたくさんあります。でも師弟みたいな他人同士なのに、より強い絆もあるんです。そんなつながりや関係っていいな、人って温かいな、と思ってくれれば嬉しいです。そんな色んな温かさが見られる作品だと思います。 |