
◎映画に出演された感想をお聞かせ下さい
テレビの仕事は色々やりましたが、映画は初めてです。1時間半の落語はスッと覚えられるのに、台本のたった1行の台詞が体に入らないんなんて、映画は難しいですね。
落語は全てをひとりでやる芸。しかもイマジネーションの世界、バーチャルの世界なんです。
例えば扇子を箸に見立てるけど、撮影で実際に箸を使えと言われると出来ない。
染み付いた噺家の気持ちを切り替えて、ひとりのキャラクターになりきるのが大変でした。
◎娘役の田畑智子さんについて
きれいな人だなぁと思って見てました。
でもああいうチャキチャキした女の子、今でもちゃんと下町にいますよ。
◎林家しん平監督について
しん平さんは、高座や楽屋の顔とは全然違いました。終始ノってたんじゃないかな。夢を実現しようとしてる人の顔です。あの姿を見て、私には落語しかないから、とにかく稽古をやりたいと思いました。
映画は落語より大変だったけど、楽しい経験でした。
私の中では「監督からパワーを貰った!」という気持ちになりました。